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無力感からの脱出

2017年09月11日

精神生物学者のカート・リクター博士の実験を紹介します。

博士は、数十匹のラットをガラス瓶に1匹ずつ入れて、水で満たしました。
そのうち、ラットは溺れてしまいます。

ラットはせいぜい60時間泳ぎ続けるのがやっとだったそうです。
その後、博士は、ラットに教育を施しました。

ラットを瓶に入れ、数分間水噴射を浴びせた後で逃がす、ということを繰り返しました。

その後、ラットを先ほどと同じように瓶に入れ、水で満たしたところ、平均60時間以上泳ぎ続け、諦めなかったそうです。

ラットは、「諦めなければ逃げることができる」ということを学習した、ということになります。

この学習効果は、人間にも応用できます。

挑戦し、失敗し、挫折する、ということを繰り返していると、人間は、何をしても失敗する、と考え、挑戦をしなくなります。

これは、「学習性無力感」というものです。
「どうせ失敗する」ということを学習してしまうのです。

普段から、
「どうせ私なんて」
「どうせ失敗するよ」
「~さえあれば成功するかもしれないけど、ないから無理だな」
などと言っている人は、無力感を学習してきたのでしょう。

自分を変えない限り、成功への道は遠いでしょう。

しかし、ラットのように、成功を学習すれば、目標に向けた諦めない心が養われます。

私は今、筋トレをやっていますが、筋トレは、成功学習に向いています。

私のやっている筋トレの方針は、「昨日の自分に勝つ」ということです。
「前回の筋トレよりも、1キロでも重く、1回でも多く」を目標にします。

筋肉がない状態から、トレーニングを続けていくと、だんだん筋肉がついていきますから、当然、重量も上がっていくわけです。

つまり、日々、「成功体験」を積むことができます。

そうすると、「努力すれば、成功できる」という無意識の学習をすることができます。

それは、他の分野でうまくいかないことがあっても、「いやいや、努力すれば、続けていけば、諦めなければ、いつかは成功するはずだ」という意識につながっていきます。

筋トレでなくても、何でも良いと思います。

継続により、日々向上できることを習慣し、続けていけば、だんだんと成功学習を積むことになり、これまでに蓄積した「学習性無力感」を塗り替えることができるでしょう。

他人を変えることは難しいと思いますが、いつからでも自分を変えることはできると信じています。

【編集後記】

最近、また目覚まし時計を使うようになりました。

自然起床が身体の状態を最高にするためには望ましいと思うのですが、そうすると、起床時間がぶれるため、朝の時間管理が難しくなってきます。

私は今、起きた直後がもっとも頭がクリアなので、その時間に集中して仕事をこなしたいと考えています。
そのために、朝の起き方をテストしている次第です。

今、49歳ですが、いまだにこんなことをテストしています。
小さな努力を積み重ねていきたいと思います。

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!

では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。

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