大きく分けて「ほめて育てた方が良い」「厳しく育てた方が良い」という二つの相反する考えがあります。
ビジネスだけではなく、育児本などでもよく聞かれる正反対の論調です。
近年は「ほめて育てる」といった本が流行する傾向があるようですが、「ほめて伸ばすのは間違い」といった内容の、反対の立場からの論考もよく読むようになった気がします。
この「対立」はなぜ起こるのでしょうか。
人に厳しく接すると、相手は萎縮して自分の力を発揮することができない。
叱られることを恐れ、自分の意志で成長しようとしなくなる。
よいところをほめ、伸ばすことで結果的に良い人材になる、というもの。
そもそも基本的なスキルができあがっていないときにむやみにほめれば、増長し、勘違いするだけで成長が妨げられる、といったところでしょう。
と、問いかけてみたものの、私はなにごとも二者択一の考え方が好きではありません。
二者択一の問いかけを見ると、問題の立て方自体を疑ってかかってしまいます。
「どちらが良いか」と言われると「両方良い」と言いたくなる性質です。
つまらない答えかもしれませんが、厳しくすべき場面で厳しく、ほめるべき場面ではほめるのが正しいのだと思います。
そして本当の問題は、ほめることと厳しくすること、どのようなときに使い分ければよいのか、ということなのだと思います。
上に説明したように、ほめるのは長所を伸ばすため。
厳しくするのは、ルールを守らせたり、ミスを防いだりするためです。
目的が異なりますので、ほめることと厳しくすることの双方に矛盾はないはずです。
また、矛盾しないだけではなく、この双方には、互いのデメリットを減殺する作用が働きます。
長所をほめることで、厳しくすることによる萎縮する効果がやわらぎ、いざというときに厳しくすることで、ほめることにより増長するというマイナスは減殺されることになります。
実は、「厳しく育てる」派の人の中には、元々ほめるのが苦手で、どうほめてよいかわからない人がいます。
また「ほめて育てる」派の人は、部下を叱れない、あるいは厳しく接して嫌われることを極度に恐れている人がいます。
その現状を正当化するための論理として、二者択一のどちらかを正しいとしている部分もあるのかもしれません。
何をしてもほめられるようなコミュニケーションでは、ほめられた方も何が良かったのかわからず、何も学べません。
逆に根拠なく叱られること、まったく予測がつかないときに叱られると萎縮します。
適切な場面で使い分けることで互いに補完し合う関係にあると言ってよいでしょう。
それぞれの機能を考えながら、メリットを最大限にし、デメリットを減殺する指導を行うのが重要なのではないでしょうか。
「まず相手をほめておくのは、歯科医がまず局部麻酔をするのによく似ている。もちろん、あとでガリガリやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる」
(デール・カーネギー)
さて、好評の2冊。
雑談が苦手な人のために。
「雑談の戦略」(大和書房)
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すでに8万7000部!
人を動かすのは、命令より質問です。
「『いい質問』が人を動かす」(文響社)
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傑作映画は多数ありますが、ホラー映画の傑作はあまり数がないように思います。
それだけ、怖いホラー映画を製作するのは難しい、ということでしょう。
私は、「エクソシスト」は、何度も観ています。
傑作だと思います。
比較的新しいところでは、「ソウ」も面白かったです。
邦画では、「リング」が面白かったです。
ホラー映画の傑作を待ち望む、今日この頃です。
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!
では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。