すきならすきと、いってやればよかったのに、
だれもいってやらなかった。
いわなくてもわかるとおもっていたんだね。
『ずーっと、ずっと、だいすきだよ』より
[br num=”1″]
昨日、近くの図書館に行くと
『ずーっと、ずっと、だいすきだよ』という絵本を高らか声で
朗読している少女がいました。
この図書館は、近くの養護学校の高校生が勉強のために
運営を手伝っています。
そのとき図書館にお客は(顔馴染みの)私だけだったので、
その少女は先生から指示されて、音読の勉強もしていたのです。
彼女は、図書室全体に響く声で、つっかえ、つっかえ2度、
朗読しました。
『ずーっと、ずっと、だいすきだよ』は、
小学校1年生の国語の教科書に載っていたので、
私は教師のとき、100回以上は読んだことがあります。
何回読んでも、いい話なのです。
ストーリーは、短くてシンプルです。
[br num=”1″]
この絵本の主人公のぼくと犬のエルフは
子ども頃から仲良しでした。
ぼくにとって、
エルフは世界で一番すばらしい犬でした。
毎日いっしょに遊んで、
いっしょに大きくなりました。
大すきでした。
けれども、
エルフはいつしか年をとって、動けなくなります。
年老いて、階段も上れなくなったエルフ。
ぼくは、心配したけれど、
だれにも何もできませんでした。
それでも、ぼくは、寝る前に必ず、
「エルフ、ずーっと、ずっと、だいすきだよ」
って、言ってやるのです。
エルフがある日、突然死んでしまうまで・・・。
少年の健気さもいいのです。
だから、涙が出ても、
温かく前向きな気持ちになれます。
「だいすき」っていう言葉は、
ちょっと照れくさい言葉ですね。
そう思っていても、口にしにくい。
少年の家族も、
「みんな、エルフのこと、だいすきだった」
のに、
エルフが死んだら泣くくらい大好きだったのに
ついに言ってやることはできなかったのです。
ですから、自分が思っていることは相手に伝えるには、
あえて言葉にしたほうがいいでしょう。
惜しまずに・・・勇気もだして・・・
「大好き」
言われた人はきっと嬉しいでしょう。
「大好き」って、
自分の存在を肯定してくれる言葉ですからね。
辛いとき、落ち込んでいるときに言ってもらえたら、
きっと慰められるでしょう。
そして、勇気づけられるでしょう。
ほんの一言
「大好き」「ずーっと、ずっと大好き」
そう言ってもらえるだけで、
子どもも大人も、どんなに嬉しいでしょう。
「大好き」で人は幸せになれる。
【出典】『ずーっと、ずっと、だいすきだよ』
ハンス ウィルヘルム (著), 久山 太市 (翻訳)
[br num=”1″]
『元気がでる魔法の口ぐせ』が電子書籍になりました!
http://p.tl/e_XO
Facebook「友だちに伝えたい心得」の「いいね」が、11500人。(感謝です)
http://www.facebook.com/kokoroe90
一秒で幸せになれる言葉、他にあったら教えてください。
読んでくださってありがとうございます!
今日も、あなたに良いことがたくさんありますように。
Vol.931