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食べ方次第で宅配ピザが!?

2018年03月18日

こんにちは! 管理栄養士の菊池真由子です。

気温が下がってくるとグラタンやシチューのような濃厚な味が美味しく感じられるようになります。

ピザの溶けたチーズがすーっとのびる風味は食欲をそそりますよね。

ところで先日、日本に住むイタリア人の方から「日本のピザにコーンが入っているのが信じられない」というお話を聞きました。
意外ですね。

どうやら日本独自の文化になってしまった宅配ピザ。

食事を作るのが大変な時やパーティーなどで活躍するメニューですね。

その一方で「カロリーが高そう」「太りそう」と不安になることも。

今回はそんなピザへの疑問をチェックしてみましょう。

まず宅配ピザは、メニューが豊富。

そしてこのメニュー選びで栄養のバランスに大きな違いがでてきます。

意外にも栄養のバランスをとりやすいのがピザの良さです。

ピザの主な材料は、生地となる小麦粉、トマトソース(トマト)、チーズです。

小麦粉はカラダのエネルギー源である炭水化物で、ピザ生地はご飯代わりになります。

トマトソースはトマトを煮詰めたようなもので、トマトの健康効果の大半が濃縮されています。

チーズには良質なたんぱく質と吸収効率の良いカルシウムがたっぷりです。

栄養のバランスをとるのには数多くの食品を食べる事が重要です。
しかし、食品数を増やすのはなかなか大変。

そんな中、宅配ピザはトッピングの種類が豊富です。

おすすめは1枚に4種類の味が組み合わせてあるタイプ。

出来るだけ使用されているトッピングが重ならないようにするのがコツ。

これが栄養の偏りを分散するのです。

更に、見た目の彩りが鮮やかなものを選びましょう。

トッピングにトマトやピーマン、ブロッコリー、グリーンアスパラガスといった緑黄色野菜が多く使用されているものが良いですね。

塩分が気になる場合はアンチョビー(塩辛いトッピング)が入っているメニューは避けておきましょう。

ピザといえばチーズですね。
ピザ1人前で食べるチーズの量は約50~70gです。

チーズの特徴は豊富なカルシウム。

1日のカルシウム量は600mgとされていますが、ピザ1人前のチーズだけで平均376mgと必要量の半分以上も摂取できます。

しかも良質のたんぱく質と結びついて吸収効率が良いものです。

カルシウムは歯や骨を丈夫にするだけではありません。

精神の安定や心筋の働きを規則正しく動かす作用を持つ重要な栄養素です。

ビタミンB2も多く、脂肪からエネルギーを引き出す代謝の助けをします。

しかし、たっぷりのチーズはエネルギー(カロリー)や脂肪の摂り過ぎが心配になります。

チーズは原料になっている牛乳などの乳類の成分を濃縮したようなもの。

そのぶん、乳脂肪分である脂質の量が多くなっています。

平均的な宅配ピザ(Mサイズ)1切れは約180kcal程度です。

これを半分(4切れ程度)食べても約720kcalになるのでこれ以上は食べないほうが良いカロリー。

コンビニおにぎり4個分相当のカロリーになります。

比較的ローカロリーのシーフードで1切れ約140Kcalですが照り焼きチキンになると約200Kcalです。

この60Kcalの差は4切れ食べると240Kcalも差がつきます。

この違いは、ズバリ、味付けのマヨネーズです。

そもそもマヨネーズは酢、植物油、卵黄、塩・コショウで作られているもの。

その影響で脂肪やコレステロールが高めの調味料です。
チーズに重ねあわすと脂肪がオーバー。

同じく、チーズ入り生地は要注意。
1切れあたり約20Kcalほどアップ。

しかも生地にまでチーズがサンドされているとチーズの食べ過ぎを招きます。

パーティーなどでは2切れて程度が限度。

家庭で食べるときは他のメニューでバランスがとりにくい状態なので、脂肪の取りすぎを招きます。

逆にクリスピー生地は通常生地よりカロリーは低め。

ですが、トッピング次第で通常生地のものよりカロリーが高くなるので、やはり選ぶポイントはトッピングです。

そしてキッズメニューはご用心!

トッピングの種類が少なめでメニュー次第ではマヨネーズなどによって脂肪分が多めになっています。

野菜が少なすぎる特徴もあり、なるべく避けるのが無難です。

宅配ピザのサイドメニューで栄養のバランスを底上げするのが生野菜サラダです。(野菜ばかりのもの)

カロリーを気にせずに食べることができます。

ピザにはタンパク質のほか、ビタミンAやB群も多く含まれてはいますが、ビタミンCと食物繊維は不足気味。

サイドメニューにある生野菜のサラダは、この不足分を補うことができるのです。
キッズメニューの時は必ず追加を!

余分な脂肪を抑えるためにはドレッシングは控えめにするか、ノンオイルドレッシングを用意しておくと良いですね。

ドリンクはウーロン茶などカロリーがゼロのものか、果汁100%のオレンジジュースにしてビタミン類を補給すればもっとバランスが良くなります。

食べるタイミングはランチタイムがおすすめ。

チーズに含まれる脂肪分の消化には4~5時間かかるからです。

夕食に食べる場合は、6時頃には食べ始めるのが良いでしょう。

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