「泣きながらパンを食べたことのない者、
夜な夜な涙で枕をぬらしたことのない者には、
人生の本当の味はわからない」
ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』
私たちは、人生の節目節目で泣いてきたのではないでしょうか。
生まれたとき、私たちは泣いていました。
新しい世界にふれ、不安だったのか、
恐かったのか、それとも嬉しかったのか、
自分の感情を思い切り声に託して、
体全体をふるわせ、涙を流したのです。
私たちは、それからも泣きました。
困ったとき、何かを欲するとき、
私たちは泣き声をあげました。
自分の体が痛むとき、心が痛いとき、
私たちは泣きました。
自分のしたことを激しく悔やむとき、
謝罪の言葉とともに涙が出ました。
誰かの温かい気持ちにふれ、
感謝の気持ちとともに涙があふれ出ました。
大事な時に力を尽くせなかったとき、泣きました。
力を尽くしても思いが叶わなかったとき、泣きました。
大好きな人と別れるとき、泣きました。
大好きな人が死んだとき、泣きました。
他の人の悲しみや痛みがわかるようになると、
その人に心を寄り添い泣きました。
本を読んで泣き、歌を聞いて泣き、
話を聞いては泣きました。
そうやって私たちは、少しずつ成長してきたのです。
そうやって私たちは、いまも人間らしく生きています。
感動のまま涙を流すとき、
自分の心が洗い清められるような気がします。
それは美しく尊い涙です。
感情を押し殺すのではなく、あふれるがままにするなら、
前より元気になっている自分に気づきます。
泣くことで、私たちは、人間らしく生き、
愛する人たちともつながっていけます。
人は泣きながら生まれてきます。
そして、泣くたびに
新しい自分に生まれかわるのかもしれません。
泣くことで成長していける。
[br num=”1″]
『元気がでる魔法の口ぐせ』が電子書籍になりました!
http://p.tl/e_XO
『イラッとしたとき やさしい気持ちになれる本』好評発売中
http://www.t-nakai.com/seibi.html
Facebook「友だちに伝えたい心得」の「いいね」が、11400人。(感謝です)
http://www.facebook.com/kokoroe90
前にも紹介しましたが、泣ける小説です。
百田尚樹著『永遠の0』
http://p.tl/qdOu
浅田次郎著『壬生義士伝』
http://p.tl/DxQp
読んでくださってありがとうございます!
今日も、あなたに良いことがたくさんありますように。
Vol.926