こんにちは! 管理栄養士の菊池真由子です。
今回はドライマウスとドライアイについてです。
ドライマウスは聞き慣れない用語ですが、
[color color=”red”]「唾液の分泌量が低下し、唾液の質が変化する病気」[/color]と定義されています。
(ドライマウス研究会、鶴見大学歯学部斉藤一郎教授による)
つまり、唾液量が減ってしまって、
口の中が乾き、粘膜が乾燥してしまうのです。
ドライマウスは高齢者に多くみられますが、
決して加齢が原因だけではないとされています。
大きな原因として、薬物の副作用、ストレスのほか、
咀嚼(そしゃく)の筋力低下があるとされています。
つまり、食事をするときの噛む刺激が関係し、
噛む回数を多くすることで唾液の分泌を
促進させることが大事なのです。
噛む回数については個人差が多いのですが、
どんなに「噛む回数が少ない」人でも
冷や奴ときんぴらごぼうでは、明らかに
きんぴらごぼうのほうが噛む回数が多くなります。
おすすめは、
「固い」食べ物である「ごぼう」や「れんこん」、「きのこ」や「山菜」など、
ほかには「刻みキャベツ」や「フランスパン」、「ガム」も噛む回数が多いものです。
ほかにも「1口30回噛む習慣をつける」というものがあります。
ですが、これはなかなか実現が難しいですね。
思いだしたときにでも実践してみてください。
次は、ドライアイについてです。
ドライアイは、
[color color=”red”]「さまざまな要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」[/color]と定義されています。
(ドライアイ研究会、日本眼科学会による)
原因はコンタクト・レンズの装用など
いくつかあるものの、その中に
「パソコン、スマートフォンなど、 モニターを見つめる作業を長時間行うこと」
というものがあります。つまり、眼精疲労ですね。
そこで、眼の健康=ブルーベリーとしてサプリメントを利用している方も少なくありません。
(ビルベリー、アントシアニンを含む)
しかし、これが大間違いなのです!
消費者庁による「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告があります。
この中で、視力回復、眼精疲労改善について検討されています。
結果は「C」。
根拠となる論文が少なく、質も低いとされています。
(Aが高評価、Fまであり)
つまり、眼に効果的とされるサプリメントの
代表格である「ブルーベリーエキス」は期待が薄い、ということなのです。
ドライアイの解消には
涙の量を多くすることが必須です。
食品では補えない「涙」は、「まばたき」の回数を多くするのが手っ取り早いようです。
無意識の行動なのでコントロールは
難しいかもしれませんが、思いだしたときに、意識して数回繰り返すのがおすすめです。
このように「食品」が大きく影響しているようで
実は関連がみられないような例もこれからご紹介していきますね。
健康の何もかもが
食事でまかないきれるものではない、
ということも覚えておいてください。