こんにちは。
弁護士の谷原誠です。
私はよく人から「ポジティブ・シンキングですね」といわれることがあります。
自分の性格について、あまりその言葉では理解していなかったのですが、人から指摘を
受けるうち「確かにそういうところもあるな」と思うようになりました。
誰しもがっかりするでしょう。
「せっかくの計画が無駄になった」と、ぶつけどころのない怒りを感じる人も多いと思います。
私も、もちろん拍子抜けはします。
しかし、私の場合、ネガティブな気持ちは一瞬で終わります。
そして「3日間、時間が空いたな。何をしようか」と、むしろワクワクします。
弁護士業、その他のビジネスでも、仕事が当初想定した計画通りいくことは少なく、必ずと言って良いほど想定外の問題が発生します。
それ自体は困ったことですが、私は、発生した課題の解決策を考えること、また、その状況が新たなチャンスをもたらすのではないかと探ることに、楽しみを見つけるタイプなのです。
ところで、ポジティブ・シンキングという言葉を意識し、その意味するところを考えるようになると、世間でこの言葉で表現されている言動の中に、質が異なるものがあるということにも気づくようになりました。
ポジティブ・シンキングとは、今自分が置かれた状況を肯定的に見る思考ですが、自分の現状を追認するため、他人の状況や自分が選びえたほかの選択肢について、マイナスをあげつらう場合があるように思うのです。
この物語では、キツネは木の上のぶどうを食べようと手を伸ばすものの、届かず「どうせ、あのブドウはすっぱいんだ」と捨て台詞を吐き、去っていきます。
これは、ポジティブシンキングではない、と考えています。
先ほどの旅行がダメになった例で、「ああ、良かった。どうせあまり面白そうじゃなかったから、時間が無駄にならずに済んだ」と考えるなら、それは、ポジティブシンキングではない、と考えています。
自分の想定していたことがその通りいかなかったとき、前向きに次の行動につなげられるのがポジティブ・シンキングだと思います。
自己正当化のために、他を下げる態度では、行動にはつながりません。
私は、これはポジティブどころか、ネガティブ・シンキングだと思います。
自分はポジティブ・シンキングである、あるいは、ポジティブ・シンキングを心がけているという方は、その考え方が本当に、悪い状況をプラスの方向に転換できるものであるのか、もう一度考えてみるとよいでしょう。
現状を肯定する理論の中に、知らず知らずのうち、形を変えたネガティブ・シンキングがまぎれこんでいるかもしれません。
弁護士の仕事は、自分から売り込んでいくものではなく、他人が困った時にご依頼を受けるものです。
そして、トラブルを解決するのが仕事です。
困った時に頼りにされるのは嬉しいものです。
しかし、紛争の中に飛び込んでいきますので、精神的負担も大きいのですが。
それでも今週も依頼者のため、頑張りたいと思います。
(*・`д・)ガンバルッス!!
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!
では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。