私を含め、人は、他人から褒められると、嬉しいものです。
ですから、相手の良いところを見つけたら、積極的に褒めた方がよいですね。
しかし、人を褒めることは簡単なようで難しく、苦手意識を持っている人が意外に多いものです。
褒め方は難しく考えることはありません。
まずはわかりやすいものから、ステップアップして考えるのがコツです。
まず思いつくのは姿かたち、ファッションなどの外見を褒めるのがステップ1です。
次に所属する会社、学歴等の属性、あるいは性格等の内面を褒めるのがステップ2です。
相手のことを知ることで、次第に深い部分を褒めることができます。
もう少し高度なものとなると、「○○に見えるのに○○なんですね」
と、見た目と内面のギャップを褒めるという方法があります。
外見や内面を直接褒めるよりもこちらのほうが高度であり、相手にも喜ばれます。
「私のことをよく見ていてくれる。よくわかってくれている」と感じてもらえます。
「褒めるのが苦手」だという人の中には
「わざとらしくなってしまいそう」
「本心ではないと思われ逆に不快感を与えてしまうのではないか」
といった不安から躊躇してしまう、という人がいます。
しかし、実はそんなことはほとんどありません。
たしかに、相手から褒められて
「社交辞令だな」
「本心じゃないな」
と感じることはあります。
しかし、そう思ったとしても、よほど的外れではないかぎり、嫌な気持ちにはならないものです。
少なくとも、私はそうです。
褒める際に最も大切なのは躊躇しないことです。
それは裁判や交渉で弁護士が使う「誘導尋問」を応用する褒め方です。
誘導尋問とは、実際に聞きたい答えを引き出すため、一見関係ない質問をすることです。
たとえば
「あなたはお茶を飲んだとき右手で持ちましたか、左手で持ちましたか」
という質問をしたとします。
聞かれた方は「どっちだっけ」と考えますが、実はその時、本当に聞きたいのは手のことではなく、「お茶を飲んだこと」自体だったりします。
右か左を答えると、お茶を飲んだことは認めたことになるわけです。
さて、この理論を応用したほめ方は例えば次のようなものです。
「そのバッグは、すごくカッコいいですね。そろそろバッグを買い換えようと思っているのですが、そういうバッグが欲しいです。どこのブランドか、教えていただけますか?」
と質問してみるのです。
わざとらしくないですね。
どこにポイントが有るか、もうおわかりだと思います。
「どこのブランドか、教えていただけますか?」
という質問の形にはなっていますが、その前提として、相手が趣味の良いバッグを持っている、またその人がセンスがいい、というメッセージが隠れています。
ブランドを聞かれたのに、なぜか嬉しく感じます。
これならあまりわざとらしさは感じないのではないでしょうか。
つまり、質問をすると、相手は、その質問に答えようとします。
その質問に頭を支配されてしまうわけです。
そこで、その質問の前提に、褒め言葉を入れておくことによって、わざとらしさを薄めてしまうわけです。
褒め上手は雑談上手です。
褒めることに躊躇せず、いろいろな方向から、様々な手法で雑談を相手を褒めてみたいものです。
「人間は誰でもほめられることが好きなものだ」(リンカーン)
今週は、弁護士会で弁護士対象のセミナー講師をします。
でも、法律ではなく、弁護士がセミナーをする方法についてお話をさせていただきます。
若い弁護士は、セミナー講師の依頼がどこから来て、どうやってセミナーのコンテンツを作っていくか、どうすればセミナー講師になれるのか、わからないということなので、そのような内容をお話させていただく予定です。
ということで、レジュメを作らなくてはっ!
(*・`д・)ガンバルッス!!
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!
では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。