「あおり関連の摘発1万件超 カーナビ、スマホ注視微減」
(2019年2月14日 日本経済新聞)
2018(平成30)年に、道路交通法違反の「車間距離不保持」で摘発された事案が1万1793件あったことが警察庁の集計でわかった。
車間距離不保持は、いわゆる「あおり運転」となり、近年、社会問題化している。
あおり運転は、2017(平成29)年の6139件件からほぼ倍増しており、取り締りを強化した影響と考えられる。
2018年の交通事故の集計では、カーナビやスマートフォンなどを見ていて起きた事故は計2790件と年々増加していたが、前年に比べ42件減少した。
主な内訳を見ると、カーナビやテレビの注視中の事故が約1700件と過半数を占め、スマホや携帯電話を見ていて起きた事故は約970件だった。
その他、飲酒死亡事故は198件で横ばい傾向、また交通事故による死傷者のうち後部座席のシートベルト着用は、一般道で65.6%、高速道で86.0%となっており、前年と比較して大きな変化は見られなかった。
警察庁は2018年1月、全国の警察に対し、悪質で危険な運転行為に法令を駆使して対処するよう指示。
取り締まりが強化されたことで、割り込みや急ブレーキなどの危険運転に刑法を適用したケースが増えている。