また、仕事や日常生活で「この人はいつも不機嫌だな」という人とかかわったことがありますか。
どちらもイエスという人が多そうです。
そして、イエスと答えた人は共通して、自分自身であれ、他人であれ、不機嫌な精神状態にあることが、非常にやっかいなことであると考えているのではないでしょうか。
不機嫌であることは、損以外の何者でもないですよね。
本当に、良いことは一つもありません。
自分が不機嫌だとすると、不機嫌な状態だと、仕事のモチベーションが下がり、またイライラから仕事の精度、効率に悪影響があります。
決断力も鈍り、誤った決断をしてしまうこともあるでしょう。
健康面でも悪影響があるでしょう。
また、対人関係においても、無用な対立の原因となります。
皆さんの中にも、機嫌の悪い人に、理不尽に叱責された嫌な覚えのある方もいるかもしれませんが、そのような不機嫌な人は、他人から敬遠されがちになり、いつしか周りに人がいなくなり、困ったときに誰も助けてくれないといったことにもなります。
私は普段、不機嫌になることがほとんどありません。
人からも、よく「全然怒らないよね」と言われます。
もともとの性格もあるでしょうが、不機嫌が損であるとわかっているので、そうならないよう意識して過ごしているところもあります。
風邪をひいていたり、どこかが痛かったり、二日酔いだったり、体に不調があるときは機嫌が悪くなります。
私は、年齢を重ねてからはとくに、睡眠や食生活、運動など、体調管理に力を入れています。
これは、もちろん体の健康のためでもありますが、体調不良から不機嫌になることによる仕事等への悪影響を与えことを避けるため、意識して行っていることです。
周りの人が思い通りにふるまってくれないことにより不機嫌になるパターンです。
部下に対していつも不機嫌な上司に、このタイプが多いかもしれません。
これは要するに、他人に対する期待が高すぎるということです。
私は、他人へ過剰な期待をしないことを心がけています。
もちろん全く期待しないわけではありませんが、他人への期待は「こうすべき」ではなく「こうしてほしい」くらいにとどめるようにしています。
「べき論」で人に接すると、相手がそうしなかったとき自分が不当な扱いを受けたと感じ、不機嫌になりがちになるからです。
実はこれが一番やっかりかもしれません。
何しろ自分自身とは四六時中付き合いますから、このタイプの人は、常に不機嫌ということになってしまいます。
自分へのイライラに、どう決着をつけるか。
これは難題ですが、おすすめしたいのが、漠然としたイライラを、なるべく具体的な目標に変換するよう努めること。
自分が何をしたいのか自問自答し、それを実現するための前向きな行動をはじめてみるのです。
目標と達成の手段を、現実的に、自分の心の弱さも前提にして決めれば、必要以上に自分を責めることもなくなります。
過去に執着せず、未来に集中するのです。
不機嫌は、何か原因があって起こるという面もありますが、不機嫌であること自体が、あらゆるマイナス、ロスの原因となっていることのほうが多いのではないかと思います。
見方を変えると、不機嫌な状態を脱することにより、あらゆる面で事態が好転する可能性が高まるということだと思います。
「人間の最大の罪は、不機嫌である」
(ゲーテ)
新刊出ました。
以前、出した本をマイナーチェンジしました。
議論に負けて悔しい思いをしている人に。
「私と仕事、どっちが大事?」は、なぜ間違いなのか?
https://www.amazon.co.jp/dp/4860639839/
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!
では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。