管理栄養士の菊池真由子です。

お菓子の中でも人気の高いチョコレート。

今回はチョコレートの隠れた健康効果に注目してみましょう。

チョコレートの主な原料は、カカオ豆の種子を炒ってすりつぶしたカカオマスと呼ばれるものです。

現在の中南米に位置する古代アステカ帝国では、このカカオマスを薬として煎じて飲んでいたのです。

カカオマスは脂肪分が多く、取り除いた脂肪分はココアの原料となるココアバターになります。

チョコレートを作るときには、カカオマスとココアバターに砂糖、牛乳(粉乳)などと混ぜ合わせて固めます。

チョコレートの色と香りはカカオマスによるものです。

そして味の決め手はココアバター。

含まれる量が多いほど軟らかく、なめらかな口溶けに仕上がります。

混ぜ合わせる砂糖や粉乳などの乳成分などのブレンド比率によって、ミルクチョコなど味わいに幅がでているのです。

チョコレートの健康効果は大きく3つあります。

<3つの成分の働き・メリット>
【砂糖(甘み成分)】
脳や筋肉のエネルギーとして素早く吸収できる
 
 
【テオブロミン(香り成分)】
脳を覚醒させつつ気持ちをリラックスさせる効果を発揮
ストレスをおさえ、疲労回復効果が高い

テオブロミンの覚醒醒効果は、カフェインと比べて興奮作用が穏やかです。なので、ストレスを感じるとき、仕事や勉強で疲れたときなどに向いています。
 
 
【カカオマスポリフェノール(苦み成分)】
抗ストレス作用
疲労回復
からだの老化防止(アンチエイジング)など

カカオマスポリフェノールについては研究途上で、今後も新しい健康効果が認められるかも知れません。
ココアにも含まれています。
 
 
しかし、チョコレートには大量の砂糖が入っていることもあり、しかも非常食になるほどコンパクトにハイカロリーです。

そこでおすすめなのがナッツをくるんだタイプがおすすめ。

アーモンドなど大きめのナッツ類が入っていると、その分ボリュームもアップして食べ過ぎを防いでくれます。
1/4~1/3箱程度が1日の適量範囲と覚えておくと良いでしょう。

一般的な焦げ茶色のチョコと真っ白なホワイトチョコとの違いはカカオマスの有無です。

カカオマスの配合比率が高いほど健康効果アップしていきます。

ホワイトチョコはテオブロミンやカカオマスポリフェノールの健康効果は得られないものと憶えておきましょう。

ところで、私は在阪球団で栄養サポートを受け持っていた時、大型新人ルーキーの選手がチョコレートばかり食べてロクに食事をしていないことがありました。

球団関係者が説得しても一向にチョコを止めることがなく私がお話をうかがうこととなりました。

そこで、なぜチョコばかり食べるのかを聞いたところ「疲れているから」とのこと。

確かに心身ともに疲れ切っている様子でした。

実はこれは理にかなった行動でチョコには体と心を癒やす効果があるからです。

彼は高校野球で体力以上の練習を積み重ね、入団後もめざましい活躍をするために練習をはじめ、シーズンを乗り切るためにさらに体力が必要になり疲れ切っていたのです。

しかも活躍したためにスター選手になり、マスコミ対応やファンサービスなどに追われて精神的にも疲れていたのです。

そこで、体が自然な欲求としてチョコを求めていたのです。

なので、まずは十分な睡眠をとることを勧めましたが、必要以上のチョコを止めなければ肝心な体作りができません。

そこで、

「食べ過ぎると虫歯が増えますよ」

と話たところ、

やはり歯科で多くの虫歯がみつかったとのこと。

「それでは、歯をくいしばれなくてここ一番のときにパワーがでませんよ」

と言うと、すっぱりチョコをやめたのです。

さすがプロ選手ですね。

彼は後に大リーグでも活躍しました。

チョコは控えめ程度の量でちょうど良いぐらいですが、それだけで充分健康に役立ってくれます。

ゆっくり味わってみましょう。

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