管理栄養士の菊池真由子です。

暑い夏には、冷たいビールがより一層おいしく感じられます。

夏になるとビアガーデンが開かれます。

日本のビアガーデンはビルの屋上やテラスを利用したものが多いですね。

ですが、ビールの本場ドイツでは「Biergarten」(ビアガルテン)と呼び、緑の多い木陰で楽しむものなのですよ。

さて今回は【今夜もビールを飲みますか?】をお送りし、ストレス解消にも効果を発揮するビールと上手につき合うコツをご紹介します。

まずは、ビールの効用をお伝えします。

第一に、ビールやアルコール飲料にはストレス解消効果があります。

アルコールには、脳の中枢神経の働きを抑える性質があるので「気分が明るくなる」などといった、ストレス解消効果が得られます。

適量のお酒は心身の疲れを癒す効果があるのです。百薬の長ですね!

ではビールがたくさん飲めるのはなぜでしょう?

これは、ビールが他の酒類に比べてアルコール度数が低めだからです。

そのため刺激が少なく、炭酸ガス(泡)のさわやかなのどごしとあいまって飲みやすいために量を多く飲めるのです。

特に、夏はのどの渇きを感じやすいため、水のように飲み干せてしまいます。

しかし、これが落とし穴!

ビールはどんどん飲めるのが醍醐味とはいえ、量を多く飲んでしまっては危険です。

人が「酔い」を感じるまでには、飲み始めてから30~60分ほど時間がかかります。

勢いに任せて飲んでしまうと、思わぬ飲み過ぎを招いてしまうのです。

第一声の乾杯のあとは、飲み干さないことや、すぐに追加しないのが重要です。

特にお酒に弱い人は飲み始めの30分程度は、水やお茶などでのどの渇きを抑えると悪酔いや二日酔を起こすような「過ぎた飲酒」を防ぐことができます。

おつまみを食べながら、ゆっくり飲むことを心がけましょう。
※急性アルコール中毒にご用心大量のアルコール飲料を短時間で摂取すると、血中アルコール濃度が急激に上昇します。

ほろ酔いを飛び越して、泥酔の状態に。

更に昏睡状態となり急性アルコール中毒を引き起こします。

無理に飲ませたり、一気飲みするのは危険です!

では「お酒の適量」とはどの程度でしょう?

「お酒に強い人、弱い人」というように、アルコールの処理能力に個人差があることは、みなさんご存じですよね。

摂取したアルコールは肝臓で分解処理されます。

1時間で分解できるアルコール量は、平均して10mlとされています。

このことから『1日の適量』と言われている摂取量は、飲んでいる時間を2~3時間とし、総アルコール摂取量を25ml~30mlとして計算されています。

酒類からみた一日のアルコール摂取量目安

<健康な人の場合>
・ ビール(もしくは発泡酒)なら大瓶1本(633cc)
・ 日本酒、焼酎なら1合(180cc)
・ ワインならグラス一杯(150cc)
(健康日本21に準拠)

※健康日本21とは
健康増進法に基づき策定された
「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成15年厚生労働省告示第195号)」
です。

注:アルコール飲料の種類によって飲酒許容量に違いがあるのは含まれるアルコールの量(度数)が異なるからです。

上記の範囲に収まる飲酒量をチェックしておくと、日頃の晩酌の目安にもなりますね。

しかし、ビールが好きな人の中には

「生ビールが格別!何杯でも飲める!」

という方もいるでしょう。

そこで、中ジョッキで飲むビールのアルコール摂取量を計算してみましょう。

・中ジョッキ3杯の総アルコール摂取量
(3杯は外食やビヤガーデンでの平均的飲酒量の目安)

400ml×3杯×0.046(アルコール度数4.6%)= 55.2ml

この場合、アルコールを体内で分解するのに計算上では5~6時間かかります。

アルコールを翌日に残さないためには、やはり 中ジョッキで1杯程度程が「適量」ですね。

しかし、1杯程度では納まらない場合(特に外食時)がしばしばありますね。

そういった時はほかの日でカバーします。

飲み過ぎを感じたら、翌日や翌々日のビールやアルコール飲料を飲むことを控えて調節するのがポイントです。

一週間の範囲で、「平均すると1日中ジョッキ一杯程度」を目標にしてみましょう。

また、「飲んだ量がわからない」という場合があります。

これは明らかに飲み過ぎの証拠。

まずは、自分が飲んでいる量を(大まかであっても)知るところからはじめましょう。

このほか、週に1~2日はアルコールを飲まない「休肝日」をつくりましょう、といわれています。

日々、晩酌の習慣がある場合は1日の目安量(ビールなら500ml)を目安に飲む量をコントロールしましょう。

もちろん「それでは少ない!」と感じる人もいるでしょう。

突然飲酒量を減らすと節酒は破綻してしまいます。

段階を踏んで徐々に減らしていくことをおすすめします。

それでは飲み過ぎ、悪酔いを防ぐ上手な飲み方はどんなものでしょう?

あまり飲めない人や飲み過ぎを感じている人は、お酒と一緒に水を飲んで、アルコールを「薄める」ことをおすすめします。

『1口飲んだら、水も1口』を心がけましょう。

水分不足も予防でき、理論的には血中アルコール濃度が半分になります。

ジョッキのそばに水やウーロン茶などをセットしておきましょう。

味気ない飲み方ではありますが交互に飲むことで悪酔いを防いでくれます。

さて、ビールといえば“ビール腹”を連想するぐらい『飲んだら太る』と思っていませんか?

しかし太る最大の原因は、「おつまみ」にあるのです。

ビールには食欲増進効果があるため、つい「おつまみを食べ過ぎてしまう」傾向があります。

この「お酒はおつまみを食べ過ぎてしまう」ということを意識して覚えておくことと、和風のあっさりメニューを中心にすることで
食べ過ぎをセーブすることが出来ます。

おつまみついては、また別の機会に詳しくご紹介しますね。

このほか、お酒は熟睡を妨げます。

お酒を飲んでウトウトして入眠を誘うことがあります。

ですが、アルコールを体内で無毒化するために内臓は休んでいません。

また、アルコールの持つ利尿作用、付随する「のどの渇き」のために睡眠中にトイレに起きる、水を飲むために起きる、ということがありがちです。

この2つは睡眠を中断してしまい、二度寝した時には熟睡が出来なくなっているのです。

また、酔いに関わる飲酒量は、徐々に増えてきます(お酒に強くなる現象)連日続けていれば、ウトウトするまでの飲酒量が増えてしまい、健康からは遠ざかってしまうので注意したいところです。

ゆっくりマイペースで飲むことが、ビールを健康的に楽しむ秘訣です。

適量を守って適量を守って「百薬の長」が「体に毒」にならないよう、上手においしさを味わって楽しいビールにしましょう。

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