今回は、就職活動や転職活動についてです。

といっても、対人コミュニケーションの技術を説明するために例にとるだけです。

全ての方向けの内容です。

読者の皆様の中にも、新卒で就活する方、また転職活動をしている方がいらっしゃるかもしれませんね。

私は現在、事務所の共同代表を務めており、求職者の履歴書や経歴書を読んだり、面接をしたりといった採用活動をすることがあります。
また、他にも会社を経営しているので、そのための面接も行います。

今回はその際に気づいたことを通して、他人に影響を与える方法について、お話ししてみたいと思います。

法律事務所ですから、求職者の多くは弁護士です。
司法試験に合格していますので法律知識には一定の担保があります。

そのうえで求職者は、自分が持つ得意分野、これまでの経験など、資格以外に強みとなるポイントをアピールします。
しかし、強みと同様に採用者が気にしているのが、一般的にマイナスとされる経歴。

たとえば、弁護士としての実務経験が少なかったり、短期間に何度も職場を変えていたり、職歴にブランクがあったりといったことです。
求職者も、当然そのことは気にしており、履歴書ではそのことには触れず、面接で聞いたとき明らかに動揺していることがわかることもあります。

では、就活で採否を分けるポイントとなる、デメリットになる経歴についてはどう説明すればよいのでしょうか。

まず考えるべきことは、そのデメリットをメリットに転換する方法です。
たとえば転職の多い人であれば、様々な会社で培った経験とスキル、また様々な組織を見てきたことによる広い視野などをアピールすることが考えられます。

しかし、デメリットはやはりデメリット。
ほかの会社をすぐに辞めてしまったのですから、自社もすぐに辞めるのではないかと採用者側が懸念するのは当然です。

そこで、メリットとしてアピールすると同時に、懸念点を払拭するよう努めます。
転職のケースで必要となるのが「今回はやめない」ことの理由。

今まで就職した会社になぜ入り、なぜ辞めたのかということについて、たとえば「〇〇社は△△のスキルを身につけるために入った」などの目的があり、その目的を達したが故にやめたと説明し、今回、満を持して本当にしたい仕事をする、といったストーリーを作り上げることが考えられます。

また、最近結婚し、子どもが生まれるとか、住宅ローンを組んだといった「今度は辞められない」事情を言うのも現実的には有効です。

この方法は、全ての対人説得活動に共通するものです。

たとえば営業では、性能はよいが値段が高い商品があったとすると、「値段が高いが故に優れているのだ」といった、デメリットを排除し、顧客を説得するコミュニケーションスキルが必要です。

プラスの事情ばかり、という人などありません。
誰でもプラスの事情もあれば、マイナスの事情もあります。

マイナスの事情を嘆き、他人や環境のせいにする必要はありません。
ポイントは、2点

(1)マイナスを解釈しなおしてプラス事情とする
(2)マイナスの事情から相手が感じるであろう懸念点を払拭する

相手の考えを変えるには、まず自分の考えを変えることが必要です。

「世界を変えるには、まず自分を変えることだ」
(ガンジー)

さて、好評の2冊。
雑談が苦手な人のために。

「雑談の戦略」(大和書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/447979543X/

すでに8万7000部!
人を動かすのは、命令より質問です。

「『いい質問』が人を動かす」(文響社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4905073499/

【編集後記】

私は自宅で日経新聞を購読しているのですが、最近デジタル版も契約しました。
デジタル版を契約すると、パソコンやiPad、スマホなどで紙面を読むことができます。

新聞を外に持ち歩くのは面倒なので、便利です。
もっと早く契約すれば良かった、と思いました。

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
そして、また次回もぜひ読んでください!

では、あなたに健康と幸せが訪れますように祈っています。

心構えの関連記事
  • 交渉におけるクロスカウンター?
  • 質問すれば、真意を聞ける
  • 上司は仕事を減らそう
  • ニュースの読み方
  • 我慢が忍耐力を低下させる
  • ウサギとカメの真実
おすすめの記事
簡単に説得力を増す方法
交渉
相手に何かを依頼したい時に、「イエス」という答えを引き出す確率を高める方法があります。 といっても、言い方だとかのテクニックではありません。...
交渉におけるしゃべりすぎの弊害
交渉
交渉において、起こりがちな失敗の一つが「しゃべりすぎ」。 自分に不利になるようなこと、しかもその場で言う必要のないことを口にしてしまい、交渉...
口べただから、うまくいく
交渉
「自分は交渉が苦手だ」と考えている人は、得意だと考えている人より多いのではないかと思いますが、その理由として「私は口下手だから…」というのを...
事前準備が足りない・・・
心構え
交渉をする際、最も強力な武器となるのが相手に関する「情報」。 しかし交渉を始める前は、自分の要望はわかっていますが、相手が何を望んでいるかな...
失敗を恐れない
その他
全米を感動させた有名な広告文です。 君はこれまで何度も失敗した きっと覚えてはいないだろうが はじめて歩こうとしたあの時 君は転んでしまった...
夢をはっきりと紙に書く。
その他
「明確な目標や願望を持たない人に、成功はあり得ない。」 ナポレオン・ヒル 夢を紙に書くと現実になる、と多くの成功者が言います。 皆さん、実体...
宮本武蔵は試合をしない?
心構え
今回のメルマガで取り上げるのは、剣豪、宮本武蔵のエピソードとして読んだことがあるものです。 ある日、武蔵の元に、兵法の修行者と称する男が面談...
仲良しと仕事をする時の注意点
心構え
ビジネスにおいて、人間関係が円滑であることは言うまでもなく重要。 一緒に仕事をする人が、仲が良いに越したことはありません。 しかし反対に、ま...